こちらのページは茶道に興味のある初心者の方や、日本文化の代表である茶道について学びたいと思った方へ向けて作成しました。
※初心者の方でもわかりやすいように言葉や表現を変えています。
わかりにくいことがあれば下にあるコメント欄からお気軽にご質問ください。
茶道とは
茶を飲むことを通し、相手をおもてなしするための作法です。
ただお茶を飲むだけなら誰でもできますが、
なぜ茶道には難しいイメージがつきものなのでしょうか。
その大きな原因は亭主も客も、
どちら側にも細かな決まりごとがあるからです。
お茶を飲む前には手をついてお辞儀をして…
お茶を飲む前には茶碗を3回まわして…
気持ちよくお茶を飲むのになぜ細かなルールがあるの?
決まりごとがあると緊張して気持ちよく飲めない。と思いますよね。
茶道の大切なところなのじゃ。
一見めんどくさく思えるようですが、あえて細かな決まりを作り
それに従って亭主と客が同じ時間を過ごす。
すると
- 相手との心の距離がぐっと近づく
- 相手のことを深く知れる
- 初めての人でも仲良くなれる
etc...
お互いに気持ちよくなれる、良い効果があるのです。
茶道は総合芸術?
茶道は、お茶を気持ちよく飲むことがメインだということがわかりました。
そのために決まりごとがあって、皆それにしたがって過ごします。
人に決まりがあるように、部屋のお花などの飾りつけ・使う道具の組み合わせなど、
お茶を飲む空間にも様々な決まりがあります。
昔は四畳半などの狭い空間でお茶を飲むことが多かったのです。
その室内の狭い空間にいながら、大自然の季節の移ろいや、大昔の偉大な人の気持ちに触れる。
なんとそんなことができてしまう仕掛けがあるのです。
それが、
床の間に飾られる花は必ずその季節に合った花が選ばれます。
お花はなんとなくきれいに咲いているなあと思う。
でも掛け軸の書は、漢字だし昔の言葉だし全く読めなくて少し残念という方は多いと思います。
しかし、安心してください。
掛け軸の書はどういうことが書いてあるか理解することはもちろん大切で、それも茶道を何倍も楽しくする要素の一つです。
ですが掛け軸を見るときに一番大切なのはずばり、
純粋な第一印象です。
ああ、筆で力強く書かれているなぁ。作者はどんな気持ちで書いたのかなぁ。
さらさらとして流れるような文字で、なんだか夏なのに涼しく感じるなぁ。
というように、自分の心から出てくる素直な印象を感じ取るだけで十分よいのです。
それに加えて、今日この日に、この書に出会えてありがとうございます。
とその書をしたためた作者を想い、感謝することができれば掛け軸の鑑賞は完璧です。
少しは簡単だと思えるじゃろう。
私たちはその舞台の上で同じ作法でそれぞれの役を演じる。
茶道を通して学べる事や茶道の目的は?
何のために茶道を学ぶのでしょうか。
- いけばな
- 仏教
- 美術品鑑賞
- 丁寧な所作
- 精神修行,etc.
実は、茶道を通して学べることは沢山あります。
・いけばな
茶道では、お茶をいただくお部屋には必ず季節に合ったお花を飾ります。
現在いけばなにはたくさんの流派がありますが、茶道において流派は関係ありません。
さらに、お茶席のお花はあまり折ったり切ったりと手を加えない、とてもシンプルな手法でいけられています。そのためお花になじみのない方でも心配する必要はありません。
・仏教
日日之好日(にちにちこれこうにち)という言葉を聞いたことがありませんか?
毎日が素晴らしい、今を生きることが大切、など様々な解釈がされている言葉ですが、これは禅語で、仏教の教えを説いています。
床の間に掛けられる掛け軸には、上記のような仏教の言葉が多く使われています。
そして掛け軸はその日のテーマや、季節によってかけ替えられるので、仏教についても学ぶことができます。
・丁寧な所作
茶道では様々な所作を学びます。その作法は日常生活にも応用できるのです。
例えば茶道では茶碗や道具などは落として壊さないように、両手で持ちます。
日常生活で、知り合いのお家にお呼ばれしたとき、出されたお茶の湯飲みを片手でワシッとつかんでごくごくと飲めば、失礼なイメージを与えてしまうかもしれません。
しかし茶道の心得があれば安心です。
もう片方の手を添えて両手でお茶を飲む動作を、意識せずに自然とできるようになるのです。
【まとめ】
茶道とはお茶を飲むことだけではなく、
- 精神的な修行
- いけばななどの技術
- 仏教などの知識
など様々な要素が集まってできているものだということがわかりました。
ついつい作法を難しく考えてしまう、私とは違う世界のものだと拒否反応してしまうかたが多いのは事実です。
でもこれだけは忘れないでください。一番初めの話に戻ります。
細かな作法や、勉強しなければわからない仏教の知識など、難しいことはいったん置いておいてよいのです。
まずは一杯のお茶をいかがですか。
最後までご覧くださりありがとうございます。
この記事を通して、茶道について少しでも気楽に感じていただければ著者は幸甚です。